こんにちは!Ninoです!
今回は「ネット脳」について、紹介していきたいと思います。
私たちはインターネットの発展によって、利便性や情報など、多くのもの得ることができました。
しかしその反面、重要なものも失ってしまいました。
いきなりですが、あなたは最近このように感じたりしませんか?
・集中力がなくなっている
・物忘れがひどい
・時間を待たされるとイライラする
・文章を読むのが苦痛になっている
もしこのような傾向があれば、あなたの脳は「ネット脳」になっているかもしれません。
今の超情報化社会においては、誰もがネットに繋がることができ、コミュニケーションや仕事においても必須になっています。
その結果、「スピード」や「効率」が求められ、私たちは「浅い思考」を行うようになりました。
つまり、私たちは集中力などを失い、「深い思考」をするのが困難になってしまったのです。
・ネットによる行動の変化
・ネットが脳に与える影響
・「深い思考」の重要性
インターネットの影響
インターネットによって、社会や私たちの行動が大きく変化しました。その中でも特に影響が大きいものを紹介します。
ネット社会の変化
ネット社会はスマートフォンが登場して以降、非常に速いスピードで変化しています。
SNSなどが発展したり、動画市場が盛り上がったりと様々なコンテンツが溢れています。
ネット社会の重要キーワードは以下の3つです。
・情報洪水
・スマートフォンの普及
・SNSの発展
情報洪水
ネット上には多くの情報が溢れています。
その結果、多くの情報を手に入れることができるようになりましたが、1つの情報に時間をかけることは少なくなりました。
またスクリーン上には多くの情報があり、すぐに注意が分散してしまうため、情報を「広く浅く」扱うようになり、1つの情報の価値(重み)が失われていきました。
スマートフォンの普及
スマートフォンの普及によって、私たちはいつでもネットに繋がれるようになりました。
その結果、常にネットに繋がっていたいという欲求が生まれ、1日に何時間もスマホを利用し、手放すことは不可能になりました。
スマホには、多くの誘惑があり、私たちはそれに負けてしまいます。
いつの間にか、手にスマホを持ってYouTubeを見てたりすることがあるんじゃないでしょうか。
私たちは、スマホの画面には集中しますが、多くの情報によって注意が分散してしまいます。
SNSの発達
SNSの発達によって、私たちは常に誰かとつながれるようになり、他人の行動や関係性が気になって仕方なくなりました。
また、仕事でもSNSが使われることが多くなり、追い打ちをかけるようにスマホを手放せなくなりました。
社会性を維持したり、コミュニケーション手段として、今後もSNSは発展していくと考えられます。
ネットによる行動の変化
ネットによって、私たちの行動が大きく変化しました。影響は数えきれないほどありますが、特に情報に対する変化が大きくなっています。
以下が例です。
・素早く情報を収集
・長い文章が読めない
素早く情報を収集
私たちは、素早く情報を収集するために、「検索・フィルタリング機能」を上手に使いこなしています。
情報源を次から次へと飛び回り、興味や関連がある情報を効率よく集めています。
情報を「深く読む」というよりは、「拾い集める」ようになりました。
長い文章が読めない
情報を探し、文章を読む機会自体は増えました。しかし、それはネットでの読み方であり、本を読んだりするのとは違う読み方です。
つまり「流し読み」です。
私たちは、ネット上でもまともに文章を読んでいません。
その結果として、長い文章に対して苦手意識を持ってしまっています。
あなたも以下のような経験があるはずです。
・本や文章を読んでいると、落ち着かない
・視線が安定しない。
・ブログですら読み飛ばす
・長い文章を読むと最後まで飛ばしたい
「ネット脳」について
脳には頻繁に行われる特定のプロセスを強化するという特徴があります。
そのため、ネットを頻繁に利用すれば、そのプロセスが強化されます。
つまり、「ネット脳」=「騒がしい脳」になってしまいます。
また、オンライン上での習慣がオフラインにも影響してしまいます。
その結果、以下のような変化が起こってしまいます。
・集中力の低下
・記憶力の低下
・忍耐力の低下
・深い思考が困難になる
・賢くなった
集中力の低下
人間の脳は本能的に集中できないようにできています。
それがネットによって注意が分散し続け、私たちの集中力はさらに低下しています。
また、オフラインでも注意が分散し、落ち着かなくなったり、無関係なものにつられたりします。
記憶力の低下
集中力の低下によって注意が分散し、記憶力も低下してしまいます。
記憶が定着するには1時間ほど必要で、頻繁に気が散っていると、記憶するプロセスが開始すらされません。
その結果、記憶が断片化し、理解機能が低下します。逆に深く集中すると記憶もハッキリしてきます。
「ネット脳」になると、私たちは「忘却」が得意になり、「記憶」が苦手になってしまいます。
忍耐力の低下
脳はネットと同じように、必要な情報が素早く手に入り、目的がすぐに達成できる状態を求めるようになります。
その結果、忍耐力に影響が出てしまいます。時間がかかったり、不便なことに我慢できなくなり、イライラしてしまいます。
これにより長期的な目標の達成が困難になったり、コツコツ努力することが苦手になってしまいます。
深い思考が困難になった
ネット脳によって、私たちは深い思考が困難になってきています。
表面的な情報ばかりに触れることで、浅い思考になってしまい、創造的・深い思考を妨げられてしまいます。
情報の重みがなくなり、1つの情報と向き合う時間が減ってしまいました。
結果として、情報の多さが知の少なさになってしまいます。
賢くなった
ネット脳によってもたらされたのは、マイナスなことばかりではありません。私たちは賢くなっています。
以前より私たちの思考スピードも速くなり、情報を上手く収集し活用できるようになりました。
その結果作業効率などが上がってきています。
2つの能力「速さ」と「深さ」
ここまでインターネットの影響や、私たちの脳の変化を見てきましたが、ここでは、今の超情報化社会に必要な能力について考えていきたいと思います。
今の超情報化社会においては、2つの能力が重要になります。
それは「速さ」と「深さ」です。
「速さ」 | 「深さ」 | |
処理スピード | 速い | 遅い |
情報量 | 多い | 少ない |
処理方法 | マルチタスク | シングルタスク |
注意 | 分散 | 集中 |
思考 | 浅い | 深い |
「ネット脳」がアップデートされることで、私たちは脳は「速さ」が強化されました。しかし、速さと引き換えに深さを失ってしまいました。
多くの情報を素早く集めることはできますが、1つ1つを掘り下げて、創造的に考えたり、発想を広げたりすることは苦手になりました。
そんな時代だからこそ、「重要な情報を見極め、どう考えて、どう行動に活かすか」、つまり「深さ」がより重要になってきます。
ただ、大事なのはバランスで、2つを上手に使い分けていく必要があります。
最後に
ネット脳について重要なことをまとめます。
・ネット社会は急速に成長している。
・ネットによって、私たちの行動は大きく変化している。
・ネットでの行動がリアルにも影響する。。
・「ネット脳」は様々な影響を与える。
・「深い思考」が困難になった。
・今の時代は、「速さ」と「深さ」が大事。
・「速さ」と「深さ」のバランスをとる。
ネット社会は私たちに多くのものを与え、重要なものを奪った。
その重要なもの(集中力、忍耐力など)を取り戻すことで、ネット社会の恩恵を最大限に受け取ることができます。
そのためには、「速さ」だけでなく「深さ」も意識しましょう。
以上です!それではまた!