こんにちは!Ninoです!
今回は「アイデア」について紹介します。
アイデアは世の中に何かを生み出したり、問題解決などをする際には必要不可欠です。
特にビジネスパーソンは考える機会が多く、多くのアイデアが求められます。
「アイデア=テクニック」で、アイデアの真理を知り、ツールを使うことで、誰でもアイデアを生み出すことができます。
アイデアが全然思い浮かばなくても、才能ではなくテクニックの問題なので、正しい知識を得ることが大切です。
・アイデアの真理
・アイデアの生まれ方
・成功するアイデアの原則
・アイデアを生み出す方法
アイデアについて
アイデアを生み出すためには、アイデアの真理、アイデアの生まれ方、成功するアイデアについて知っておく必要があります。
これらについて知っておくことで、アイデアに対する意識が180度変わります。
アイデアの真理
アイデアを生み出すにあたり、最も重要なのがアイデアの真理を知ることです。
具体的には次のようなものです。
・アイデアを意識しているか
・アイデアは既存の要素の組み合わせ
・アイデアは少しでも違えば新しい
・アイデアは量が質を生む
・アイデアはワガママ
アイデアを意識しているか
アイデアは待っていれば思い浮かぶのもではなく、意識的に探しにいく必要があります。
優れたアイデアは長い時間をかけて養われた思考習慣の結果として生まれるもので、一瞬のひらめきによって生まれるのではありません。
「アイデアが思い浮かばなぁ...」と受動的になるではなく、「アイデアを見つけてやる!」と能動的になる必要があります。
アイデアのヒントはどこにでも転がっているため、問題意識を持って探しにいけば必ず見つかります。
アイデアは既存の要素の組み合わせ
新しいアイデアは既存の要素の組み合わせです。
そのため、既存のストックが多いほど、新しいアイデアが生まれる可能性が高まります。
事物の関連性を見つければ見つけるほど、多くの組み合わせを試すことができます。
アイデアは少しでも違えば新しい
アイデアはちょっとだけ新しくても、立派なアイデアです。
全てが新しいアイデアの方が探すのが難しいくらいです。
アイデアは量が質を生む
アイデアはとにかく量が質を生みます。
アイデアを探す段階では、質を気にせずに量だけを意識しましょう。
たった1行のアイデアでも後に化ける可能性があります。
アイデアはワガママ
アイデアに完璧さは不要です。
直感で自由奔放に出していきましょう。実現可能性といった論理的なプロセスは、企画に落とし込む段階で扱うので忘れましょう。
アイデアの生まれ方
アイデアの生まれかたについては、ジェームス W.ヤングの著書『アイデアのつくり方』の中でアイデアが生まれる5つのステップが紹介されています。
①資料の収集
②資料の検証
③問題を心の外に出す
④アイデアが生まれる
⑤アイデアの具体化
①資料の収集
資料の収集は一番大事な段階です。
新しいアイデアを生み出したり、問題を解決するために資料の収集を行います。
アイデアは深い専門知識と幅広い一般知識から生まれることが多いので、関連する知識だけでなく、関連しないものも知識も集めることです。
②集めた資料の検証
1つ1つの資料を様々な視点で解釈し、ほかの資料と組み合わせてみます。
この段階で優れたアイデアが生まれるとは限りません。
③問題を心の外に出す
無意識に任せる段階。目の前の問題とは関係ないことをすることによって刺激を与えます。
④アイデアが生まれる
閃く段階。リラックスしてる時や夢の中などでアイデアが舞い降りてきます。
⑤アイデアの具体化
アイデアを具体化して、企画として落としこみます。
成功するアイデアの原則
成功するアイデアの原則に「SUCCES」というものがあります。
これは、チップ・ハース、ダン・ハースの共著『アイデアのチカラ』で紹介されている世の中に広がる素晴らしいアイデアに見られる原則です。
Simple:単純明快である
Unexpected:意外性がある
Concrete:具体的である
Credible:信頼性がある
Emotional:感情に訴える
Story:物語性
Simple:単純明快である
アイデアのコンセプトは、単純で明快な必要があります。
コンセプトがどんなに素晴らしくても、内容が分かりにくいものだと興味を持ってもらえません。
キャッチフレーズなどで興味をひきましょう。
Unexpected:意外性がある
アイデアに興味を持ってもらうためには、シンプルさだけでは不十分で、意外性も求められます。
多くのアイデアの中から興味を引くためには、他とは違う何かが必要だからです。
アイデアには、相手の予想を裏切るような意外性を盛り込んでいきましょう。
Concrete:具体的である
アイデアを理解してもらうためには、具体的である必要があります。
記憶に残りやすいアイデアは、頭の中で具体的にイメージしやすいものだからです。
五感を刺激するような説明を行うとよいでしょう。
Credible:信頼性がある
アイデアに信頼性がなければ成功しません。
いくら興味を持ってもらえても信頼性がなければ、疑いの目で見られます。
権威性や根拠を活用し、アイデアに説得力を持たせる必要があります。
Emotional:感情に訴える
アイデアを感情に訴えることで、行動を促すことができます。
恐怖や喜び、好奇心などを刺激する説明を行うことで心を揺さぶりましょう。
Story:物語性
アイデアに物語性があれば、共感を得られます。
共感を得られれば、それが行動へとつながり、広がっていきます。
アイデアを生み出す方法
アイデアを生み出すには「情報を集める→展開する→具体化する」という流れを意識する必要があります。
それぞれの段階にはポイントがあり、『考具』という本の内容を参考にしながら紹介します。
情報を集める
アイデアを生み出すためには、最初に情報を集める必要があります。
アイデアのヒントはどこにでも転がっており、発見できるかが重要です。そのため、普段からアイデアのネタを探したり、ストックを溜めておくことが大事です。
情報を集める方法には次のようなものがあります。
・カラーバス
・人の話を聞く
・メモをとる
・演じてみる
・本を読む
・インターネット
・雑誌、新聞、本屋
・現場に行く
・習慣を変える
カラーバス
カラーバスは、意識的に情報を見ることで「見える→見る」へ転換します。
色、形状、位置、音など注目する視点を変えることで、これまで見えてこなかったものが見えるようになります。
特にいつもと違うジャンルで絞ると、発見の幅が広がります。
人の話を聞く
人の話を聞くことで、視野が広がったり、本音を知れるなど新しい発見があるかもしれません。
直接話を聞くだけでなく、街や電車などで他人の会話に耳を傾けるなどして、間接的に話を聞くこともできます。
メモをとる
気になったり、思いついたらすぐにメモをとりましょう。
人間は忘れやすいので、頭の中にあるものを外に出しておくことで、情報を残しておくことができます。
演じてみる
実際にターゲットになりきってみましょう。
動作や話し方などを真似てみることで、気持ちが分かることもあります。
本を読む
本を読むことで、知識を得られるだけでなく、他人の人生を擬似体験することができます。
世の中には膨大な数の本があり、その分だけ気づきを得ることができます。
インターネット
インターネットは最新の情報を手に入れたい時に活用しましょう。
雑誌、新聞、本屋
雑誌、新聞、本屋では今のトレンドを知ることができます。
現場に行く
実際に現場に行ってみることで、五感から情報を受け取ることができます。
間接的な情報よりも多くの気づきを得られるでしょう。
習慣を変える
習慣を変えて普段と違うことをすることで、新しい発見があるかもしれません。
人、物、情報、場所といった要素を変えてみるとよいでしょう。
展開する
頭の中にある情報引き出し、とにかく広げてみることが大事です。
質より量を意識することで、新しいアイデアを生み出すことは簡単になります。
これから紹介する方法を活用すればアイデアが尽きることは決してありません。アイデアを無限に広げていくことが可能になります。
具体的には次のような方法があります。
・白紙に書いてみる
・ポストイットに書いてみる
・マンダラート
・マインドマップ
・連想ゲーム
・オズボーンのチェックリスト
・ブレーンストーミング
白紙に書いてみる
アイデアを白紙に書いてみましょう。
白紙には制約がないので、創造性を発揮することができます。
空想でもいいので自由奔放に書くことで、アイデアが無限に広がっていくかもしれません。
ポストイットに書いてみる
ポストイットにとにかく書いてみましょう。
貼り付けて組み合わせることで、意外な組み合わせが生まれるかもしれません。
マンダラート
頭の中にある情報やアイデアをどんどん広げていくことができるツールです。
大きな正方形の中が区切られて9つのセルになっているのを「マンダラ」とよびます。
マンダラの真ん中のセルにテーマを書き、周辺のセルはテーマの手がかりになりそうなことで埋めていきます。周辺のセルをテーマにして、さらに展開することも可能です。
以下が例です。
ブランディング | コンテンツ | |
ライティング | 人気ブログ | YouTube |
デザイン | SEO対策 | ターゲット |
この例ではどうやったら人気ブログが作れるのかを考えてみました。
真ん中のセルにテーマの「人気ブログ」と書き、周辺に手がかりをどんどん書いていきました。
人気ブログ作るためには、多くの人に見てもらい、ファンになってもらう必要があるので、PV増加やリピート率を意識して手がかりを埋めました。
マインドマップ
アイデアが放射線状に広がっていくツールで、制約がなく、構造化してまとめる際に特に有効です。
テーマを設定し、関連するキーワードを構造化していきます。
以下がその例です。
このようにテーマを設定することで、構造化しながら情報を展開していくことが可能です。
ブログの記事の内容を考えたり、読書の要点をまとめる際に非常に便利です。
マインドマップは無料アプリの「XMind」で作成するのがオススメです。
連想ゲーム
1つのアイデアを口頭やメモで連想させて広げていくことができます。
「◯◯と言えば……」とつなげていくことで、頭の中にしまい出された言葉がどんどん出てくきます。
オズボーンのチェックリスト
オズボーンのチェックリストには、アイデアを生み出すための要素の組み合わせ方、パターンが網羅されています。
同じ情報源からアイデアが生まれる可能性を何倍にもできる非常に便利なツールです。
①転用したら?
新しい使い道を考える
②応用したら?
似たものや真似できないかを考える
③変更したら?
意味、色、動き、匂い、形、人、前提条件を変える
④拡大したら?
大きくする、長くする、重くする、頻度を増やす、時間を伸ばす
⑤縮小したら?
小さくする、短くする、軽くする、圧縮する、短時間にする
⑥代用したら?
人や物、材料、場所などを代える
⑦置換したら?
入れ替えたり、順番を変える
⑧逆転したら?
手順や役割、上下左右を反対にする
⑨結合したら?
合体、混ぜる、合わせる
ブレーンストーミング
ブレーンストーミングはグループでアイデアを出す方法で、他人から全く違う視点を得ることができます。
質より量を重視、自由奔放な発言の承認、他人の発言を批判しないなどのルールを決めて行うことがコツです。
具体化する
実務においては、アイデアは具体化されて、企画になってないと使えません。
ここでは広げたアイデアを1つに絞り、具体性を高めていく必要があります。
・タイトルをつける
・フレームワーク
・ビジュアライズ
タイトルをつける
企画をイメージしやすくするためにタイトルをつけましょう。
タイトルをつけることでアイデアの方向性が決まり、具体的に掘り下げていくことができます。
フレームワーク
フレームワークに当てはめて考えることで、アイデアの具体性が増します。
フレームワークの例には次のようなものがあります。
・PDCA
Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)
・5W1H
What(何を)、When(いつ)、Who(誰が)、Where(どこで)、Why(なぜ)、How(どうやって)
・SWOT分析
Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)
・ファイブ・フォース分析
競合業者、新規参入者、代替品、売り手(供給業者)、買い手(顧客)
・PEST分析
Politics(政治)、Economy(経済)、Society(社会)、Technology(技術)
・3C分析
Company(自社)、Customer(顧客)、Competitor(競合)
・STP
Segmentation(市場細分化)、Targeting(ターゲットを決める)、Positioning(ポジションをとる)
・マーケティングの4P
Product(商品)、Price(価格)、Promotion(販促)、Place(流通)
・AIDMA
Attention(注意)→ Interest(関心)→ Desire(欲求)→ Memory(記憶)→ Action(行動)
・AISAS
Attention(注意)→ Interest(関心)→Search(検索)→Action(行動)→Share(情報共有)
これらのフレームワークを状況に応じて使い分けることで、アイデアをより鮮明なものにすることができます。
ビジュアライズ
理想のイメージをビジュアルで考えましょう。絵にならないものは企画として成立しないからです。
できるだけ細かく丁寧に想像することで、発想が広がったり、実現可能性が分かります。
フレームワークと併用することで、イメージしやすくなります。
最後に
アイデアについて重要なことをまとめます。
・アイデアは才能ではなくテクニック。
・アイデアを普段から意識しているかが重要。
・アイデアは既存の要素の組み合わせ。
・アイデアは少しでも違えば新しい。
・アイデアは量が質を生む。
・アイデアはワガママ。
・成功するアイデアの原則「SUCCES」。
・アイデアを生み出すには「情報を集める→展開する→具体化する」という流れを意識する。
アイデアは才能ではなくテクニック。
アイデアは才能ではなく、テクニックの問題です。
そのため、アイデアの真理を知り、ツールなどを使うことで、無限にアイデアを生み出すことができます。
まずは、アイデアを意識することから始めてみましょう。
以上です!それではまた!