こんにちは!Ninoです。
今回は「悪の心理的要因」について紹介していきます。
人間は誰もが悪に墜ちる可能性を秘めています。
それは、本人の性格以外にも環境なども大きく影響します。
そのため、悪に墜ちる心理的要因を知り、その影響から自分を守りましょう。
・悪に墜ちる心理的要因
・悪に墜ちないようにする方法
悪に墜ちる心理的要因
人間が悪に墜ちる心理的要因は、数多く存在します。
そのため、誰でも環境次第で悪に墜ちる可能性があります。
悪に抵抗するのは難しいですが、人間が悪に墜ちる心理的要因を知っていればまったくの無知であるよりも自分の身を守れる可能性が高まります。
悪に墜ちる心理的要因には具体的には以下のようなものがあります。
・没個性化
・非人間化
・反社会的行動
・権威への服従
・集団規範への無批判の同調
没個性化
人間は自分自身の匿名性に気づいたときに悪に墜ちる可能性があります。
自分が大きな集団の一部に過ぎないと認識すると、自分は匿名の存在で、行動の責任を取らなくていいと考え、やがて他者に危害を加えるようになります。
匿名のSNSなどで誹謗中傷が起こるのも没個性化によるものだと言えます。
非人間化
他者を人間として見ることをやめ、人間以下の存在とみなしたときに、人は悪に墜ちます。
仮想の敵を「悪い奴ら」と単純に一括りで分類することで、一人の人間として見れなくなり、攻撃的になったりします。
非人間化が起こる原因として、他者の性格よりも本人の機嫌の方が影響してしまいます。
反社会的行動
反社会性が高い人は悪に墜ちる可能性が他の人より高くなります。
特に「ダークトライアド」というパーソナリティの度合いが高い人は危険な傾向にあります。
ダークトライアドには以下の3つのパーソナリティが存在します。
「サイコパシー」:誇大性、自尊心、エゴージズム、共感の欠如が特徴とされる。
「マキャベリズム」:対人操作、搾取、道徳観に対する冷笑的無視、自己中心や欺瞞を特徴とする。
「ナルシシズム」:継続的な反社会的行動、衝動性、利己主義、無反省を特徴とする。
これらのパーソナリティ以外にも悪に墜ちる心理的要因として、「シャーデンフロイデ」というものがあります。
人が不幸に喘いでいると、私たちは喜びを感じることがあります。この心理をドイツ語で「シャーデンフロイデ」と言います。いわゆる「メシウマ」のことで、このような妬みの感情は誰もが持っています。誰かの不幸と今の自分を比較することで、相対的に自分の幸福度が高まり、自己評価が引き上がるためシャーデンフロイデを感じてしまいます。
権威への服従
命令に従っているとき、人は自分の行動の結果にあまり責任を感じません。
その結果、知らず知らずのうちに悪に墜ちる可能性があります。
どんなに善人でも、システムといった権威が人間を腐敗させる状況を作り出してしまうことがあります。
集団規範への無批判の同調
集団規範に無批判に同調することで、知らず知らずのうちに悪に墜ちてしまう可能性があります。
人間は思考をショートカットするために「大多数は間違っていない」と短絡的に考え、無批判に集団に同調してしまいます。
これは非常に危険で、集団が間違っていることだってあります。
悪に墜ちないようにする方法
悪に墜ちる心理的要因に抵抗することは、非常に難しいことです。
しかし、「知識は武器」と言われるように、知っていることで対策ができる場合もあります。
特に重要なのは、「自分の頭で考えること」と「客観的な視点をもつ」ことです。
具体的には以下のようなことを意識するとよいでしょう。
①影響力について知る
②無知を自覚する
③常識を疑う
④セルフアウェアネスを高める
⑤マインドフルネスになる
①影響力について知る
影響力について知ることで、無意識に悪に墜ちる可能性を減らすことができます。
影響力とは、人が判断の手がかりとする強力な心理トリガーのことで、「返報性」「一貫性」「社会的証明」「好意」「権威」「希少性」などが存在します。
これらの影響力を利用して、相手を動かそうとする人もいるため、影響力について知っておくことで、自分の身を守れます。
②無知を自覚する
悪に墜ちないためには、自身の無知を自覚し、自信過剰にならないことが大事です。
謙虚な姿勢を忘れずに慎重に判断を行うことで、余計な罠にはまらないようにしましょう。
③常識を疑う
悪に墜ちないためには、常識を疑うことも必要です。
そもそも常識自体が間違っている可能性があるので、ルールだからと決めつけるのはなく、自分の頭でしっかりと考えることが必要です。
④セルフアウェアネスを高める
悪に墜ちないためには、自己認識を高める必要があります。
自己認識とは「自分自身を正確に理解する力」のことで、自己認識の欠如はリスクにつながります。
そのため、客観的に自分を見つめることで、周りとの認識の差を意識するとよいでしょう。
⑤マインドフルネスになる
悪に墜ちないためには、マインドフルネスになることも大事です。
マインドフルネスとは、今という瞬間に意識を向け、自分が感じている感覚や感情、思考をありのままに観察することです。
マインドフルネスでは、悪に墜ちる心理的要因を無視して、自分の感情をありのままに観察できるようになります。
最後に
悪の心理的要因について重要なことをまとめます。
・人間は誰もが悪に墜ちる可能性を持っている。
・悪に墜ちる心理的要因を知り、その影響から自分を守る必要がある。
・「没個性化」「非人間化」「反社会的行動」「権威への服従」「集団規範への無批判の同調」が人間が悪に墜ちる要因
・「自分の頭で考えること」と「客観的な視点をもつ」ことが大事。
人間は誰もが悪に墜ちる可能性を秘めている。
「没個性化」「非人間化」「反社会的行動」「権威への服従」「集団規範への無批判の同調」などは人間が悪に墜ちる要因です。
悪に墜ちないためには、「自分の頭で考えること」と「客観的な視点をもつ」ことが大事です。
以上です!それではまた!