こんにちは Ninoです!
今回は「人生100年時代」について紹介します。
人生100年時代とは、リンダ・グラットン著の『LIFE SHIFT』で提言されている考え方で、医療の進歩、栄養の充足などによって、人間の平均寿命が100歳近くまで伸びる時代のことです。
人生100年時代においては、平均寿命が伸びることで、生き方が変わり、過去のライフモデルが役に立たなくなります。
具体的には次のような変化があります。
・終身雇用が当たり前でなくなる。
・「教育→仕事→引退」という3ステージが変わる。
・「若い」、「老いている」の概念が変わる。
・就職、引退の常識が変わる。
・人生においてアイデンティティ、選択、リスクが中核的な要素になる。
このような時代において重要になってくるのが、「長く生きることを前提とした人生設計」です。
その中でも特に「無形の資産」が幸せに生きるためには重要なため、それをメインに紹介していきます。
・生産性資産
。活力資産
・変身資産
無形の資産
無形の資産は、人間として本質的に生きるのに必要な資産です。
それ自体に価値があり、精神的な満足度を高めたり、有形の金銭的資産の形成を助けたりもします。
『LIFE SHIFT』では100年時代において、重要な無形の資産を3つのカテゴリーに分類しています。
① 生産性資産
② 活力資産
③ 変身資産
これらの無形の資産と有形の資産のバランスを考えることが、100年時代を幸せに生きる上で重要です。
①生産性資産
生産性資産とは、生産性や所得を増やすのに役立つ要素のことです。
スキル・知識、仲間、評判などが当てはまります。
スキル・知識
知識を身に付けるためには、相当な時間をつぎ込む必要があります。
教育を受けたり、実践したり、話を聞くなどして身に付けなければなりません。
特に100年時代においては、どの分野のスキルと知識を身に付けるかの選択が重要になってきます。
機械学習や人工知能が発達した時代においては、模倣困難で機械によって代替されないスキルが重要になります。
また、今後は「経験学習」の価値が高まります。
情報が誰でも簡単に手に入る時代においては、どういう経験をしたかでライバルと差がつきます。
仲間
人脈や人間関係は生産性資産の重要な要素です。
私たちが何かを成し遂げたり、成長をするうえで、仲間との相互依存関係は不可欠なものになってきます。
それらは、周りの人や組織といったものにも強く影響されます。
つまり、成果や成長を実現するためには、人や会社を慎重に選び、強力な人間(信頼)関係を築いていくことが大切になります。
評判
生産性資産を築くうえで、高い評判を確立することは重要です。
誰でも評判のいい企業や個人と関わりたいからです。
評判が悪いと、質の高いネットワークを築くことが困難になります。
利己的な行動や人を騙すことは、100年時代において致命的です。
また、評判は自分ではコントロールできない側面があります。
特にSNSでは、評判がすぐに拡散されてしまうため、私たちは普段から誠実な行動を心がける必要があります。
②活力資産
活力資産とは、肉体的・精神的な健康と幸福のことです。
健康、友人関係、愛、パートナーや家族との良好な関係などが当てはまります。
健康
健康の価値が今後さらに増大します。
そのため,健全な生活習慣によって健康維持をしていく必要があります。
適切な食生活、適度な運動、脳のトレーニングなどを心がけるとよいでしょう。
また過度なストレスは健康を害するので、ストレスの発端となる要因を管理する必要があります。
バランスの取れた生活
活力資産を構築・維持するためには、ストレスの要因を上手にコントロールする必要があります。
ストレス要因を減らすだけでなく、自分なりのストレスの発散方法を持っておく必要が
あります。
自己再生の友人関係
他の人たちとの結びつきが強い人は、孤立している人に比べて活力があり、エネルギッシュで前向きな傾向があります。
自己再生の友人関係は、長い年数をかけて築かれた深い関係です。このような関係は、幸福と活力を育むうえで、中心的な役割を果たします。
③変身資産
変身資産とは、人生の途中で変化と新しいステージへの移行を成功させる意思と能力のことです。
100年時代を生きる人たちは、その過程で大きな変化を経験し、多くの変身を遂げるようになります。
自分についての知識、多様性に富んだ人的ネットワーク、新しい経験に対して開かれた姿勢が100年時代では必要になってきます。
自分についての知識
自分のことをよく理解し、学ぶためには、他の人たちに意見を求め、寄せられた意見について内省することが重要です。
また、自分についての知識には、変化を経験する中でアイデンティティと自分らしさを保てるようにする役割があります。
多様性に富んだネットワーク
100年時代において、準拠集団、ロールモデル、比較対象とする人たちがいろいろ変わります。
その際に多様性に富んだネットワークに触れることで、視点が変わり、今までの自分の価値観、態度などに変化をもたらします。
新しい経験に対して開かれた姿勢
古い常識にとらわれない姿勢、新しい生き方を実験するような姿勢が今後必要となってきます。
変身の過程では、これまでの行動パターンや考え方が脅かされ、不安を感じます。
その際に、これまでの考えに執着しない姿勢と、不安を乗り越えるメンタルの強さが必要となってきます。
最後に
人生100年時代について重要なことをまとめます。
・100年時代には「長く生きることを前提とした人生設計」が必要。
・幸せに生きるためには無形の資産が重要。
・無形の資産は、人間として本質的に生きるのに必要な資産。
・無形の資産と有形の資産のバランスをとることが大事。
・無形の資産には「生産性資産」「活力資産」「変身資産」がある。
人間らしく本質的に生きるためには「無形の資産」が重要。
100年時代を生きていく私たちには「長く生きることを前提にした人生設計」が必要になります。
特に幸せを意識するのであれば「無形の資産」に目を向ける必要があります。
3つの無形の資産(生産性資産、活力資産、変身資産)と有形資産のバランスをしっかり考えることで、豊かな人生を実現することができます。
以上です。それではまた!