こんにちは!Ninoです。
今回は「依存症」について紹介します。
依存症は主に環境と状況によって引き起こされます。
実際、私たちはテクノロジーやマーケティング活動などによって、知らない間に依存症を引き起こすようにコントロールされてたりもします。
そのため、依存を引き起こす要因を知り、人生の主導権を取り戻す必要があります。
・依存症の特徴
・依存症を引き起こす6つの要因
・依存症に抵抗する方法
依存症の特徴
依存症は主に環境と状況によって引き起こされます。
そのため、依存性になるかはどうかは運要素もあります。
最近では、テクノロジーを生み出す企業が依存症になるようにコントロールしているため、誰もが依存症になる可能性があります。
例えば、デジタルツールの発展、マーケティング活動の巧妙化、世界のスピード感が上がった、没入度が高いゲームの増加、行動のスコア化など、多くの要因が存在します。
これらに抵抗できないのは、個人の自制心に問題があるのではなく、企業のビジネスに問題があります。
具体的な依存症の傾向としては以下のようなものがあります。
・「物質依存」から「行動依存」へ
・トリガーによって引き起こされる
・「好き」と「欲しい」は違う
「物質依存」から「行動依存」へ
「物質依存」から「行動依存」へと傾向が移り変わっています。
行動依存とは、特定の行動や過程にのめりこんでしまい、日常生活に影響が出てしまっている状態です。
物質依存は目に見えて影響がありますが、行動依存は本人すら自覚していないこともあります。
実際、スマホ依存症や運動依存症などの新しい種類の依存症も出てきています。
依存症はそれを行えばすぐによい思いをする、つまりプラスの感情を強化します。それに対して強迫観念は不快感を取り除くことで安心する、つまりマイナスの感情を取り除きます。
トリガーによって引き起こされる
依存症はトリガーによって引き起こされます。
脳がそのトリガーによって起こった体験を学習することで、同じような状況に直面したときに行動に駆り立てられます。
何らかの物質や行動自体が人を依存させるのではなく、その行動が自分を心理的な苦痛から守ってくれると学んでしまったことで依存してしまいます。
「好き」と「欲しい」は違う
「好きであるということ」と「欲しいこと」は別物です。
「好き」と「欲しい」はほとんどの場合は一致していますが、嫌悪感を抱きながらも欲してしまう場合があります。
この状態が依存症です。依存対象を好きじゃないのに欲してしまいます。
依存症を引き起こす6つの要因
依存症に抵抗するうえで、依存を引き起こす要因を知っておく必要があります。
テクノロジーや企業のマーケティングにコントロールされないためには、普段からその要因を意識して生活しなければなりません。
アダム・オルターの著書『僕らはそれに抵抗できない 「依存症ビジネス」のつくられかた』では、依存症を引き起こす要因は6つあると述べられています。
以下がその6つの要因です。
①ちょっと手を伸ばせば魅力的な目標があること(目標)
②抵抗しづらく、また予想できないランダムな頻度で、報われる感覚(正のフィードバック)
③段階的に進歩・向上していく感覚があること(進歩の実感)
④徐々に難易度を増していくタスクがあること(難易度のエスカレート)
⑤解消したいが解消されていない緊張感があること(クリフハンガー)
⑥強い社会的な結びつきがあること(社会的相互作用)
①ちょっと手を伸ばせば魅力的な目標があること(目標)
具体的でチャレンジしやすい小さな目標は行動をうながします。
特にデバイスなどで数字を計測することによって、その傾向が強くなってきました。
現代は、求めもしない目標が多くやってくるような時代とも言えます。
②抵抗しづらく、また予想できないランダムな頻度で、報われる感覚(正のフィードバック)
何らかの変化という形でフィードバック(報酬)があれば、人は快感を感じます。
特に報酬がランダムに出るときのほうが、ドーパミンの量が増え、依存性があります。
また、フィードバックの頻度が短いほど、人はのめりこんでしまいます。
③段階的に進歩・向上していく感覚があること(進歩の実感)
進歩している実感がゴールが見えているときには、行動がうながされます。
特に努力や技術が必要なものを作っているときは、のめり込みやすくなってしまいます。
④徐々に難易度を増していくタスクがあること(難易度のエスカレート)
人間は簡単すぎると難しすぎるの中間にある適度なレベルに魅力を感じます。
苦労の感覚というのは、依存を引き起こす要因となるため、少し難しいくらいのタスクの方が人を惹きつけます。
⑤解消したいが解消されていない緊張感があること(クリフハンガー)
人間は完了した体験よりも、完了していない体験のほうに、強く心を奪われます。
これは心理学では「ツァイガルニク効果」と呼ばれています。
中途半端に終わってしまったことが、気になって仕方なくなります。
⑥強い社会的な結びつきがあること(社会的相互作用)
強い社会的な結びつきを感じさせるものは、人を惹きつけます。
特に自分の実績や価値観が認められ、承認欲求を満たされたときにその傾向が強くなります。
SNSなどによって誰もが承認欲求に直面することになりました。
これら6つの要素はゲーミフィケーションの要素でもあり、意識的にコントロールすることで、目標達成など人生に役立てることもできます。大事なことはコントロールされるのではなく、主導権を握ることです。
依存症に抵抗する方法
依存症に抵抗するためには、テクノロジーやマーケティングにコントロールされるのではなく、自分で人生の主導権を握っていく必要があります。
人間の自制心と意志力は弱いため、環境などをコントロールし、良い習慣を身につけていく必要があります。
具体的には以下のようなことを意識するとよいでしょう。
①デジタル・ミニマリストになる
②エッセンシャル思考をもつ
③孤独を大切にする
④習慣をコントロールする
⑤マインドフルネス
①デジタル・ミニマリストになる
デジタル・ミニマリストは、自分が心から大事にしていることを基準にデジタルツールやアプリまどを選択します。
不必要な機能を排除し、自分にとって大きなメリットを生むようなをテクノロジーだけを意識的にとりいれます。
意識的に選択することで、それ自体が幸福感につながり、排除したツール類から得られていただろうメリットよりも大きくなります。
②エッセンシャル思考をもつ
エッセンシャル思考とは、最小の時間で成果を最大化する思考のことで、自分にとって本当に重要な物事に集中します。
人生はトレードオフであるため、「選択と集中」が大事になってきます。
自分の中での価値基準や優先順位がしっかり決まっていれば、誘惑にも抵抗することができます。
③孤独を大切にする
孤独は人生を本当に幸せに生きるには必要な要素です。
人は常に接続し続けるようにはできていないため、孤独が不足すれば生活の質が低下します。
依存症に抵抗するためには、孤独の時間をもち、より深く自分の内面的な問題と向き合う必要があります。
④習慣をコントロールする
依存症に抵抗するためには、習慣をコントロールする必要があります。
そのためには、良い習慣を取り入れ、悪い習慣を取り除いていく必要があります。
特に「睡眠」「運動」「食事」を改善することで、大きな効果が期待できます。
⑤マインドフルネス
マインドフルネスとは、今という瞬間に意識を向け、自分が感じている感覚や感情、思考をありのままに観察している状態のことです。
マインドフルネスを行うことで、余計な雑念や衝動を抑えれるので、依存症にも効果が期待できます。
最後に
依存症について重要なことをまとめます。
・依存症は主に環境と状況によって引き起こされる。
・依存を引き起こす要因を知り、人生の主導権を取り戻す必要がある。
・私たちはテクノロジーやマーケティング活動などによって、知らない間に依存症を引き起こすようにコントロールされてたりする。
・「物質依存」から「行動依存」へと傾向が移り変わっている。
・依存症を引き起こす要因は6つある。
依存症に抵抗し、人生の主導権を取り戻そう。
私たちはテクノロジーやマーケティング活動などによって、知らない間に依存症を引き起こすようにコントロールされてたりもします
そのため、依存を引き起こす要因を知り、人生の主導権を取り戻す必要があります。
以上です!それではまた!