こんにちは!Ninoです!
今回は「未来の感情予測」について紹介します。
私たちは、素晴らしい未来を想像し、どんなに最高な気分を味わえるかと考え、それに向かって希望を抱きながら努力します。
しかし、想像力の限界により、未来の感情を正確に予測することはできません。
未来の感情を正確に予測するためには、同じ状況にある人に話を聞くという方法しかありません。
・想像力の限界について
・未来の感情を予測する方法
未来の感情予測について
私たちは未来の感情を予測できると信じています。
そのため、素晴らしい未来を想像し、どんなに最高な気分を味わえるかと考え、それに向かって希望を抱きながら努力します。
しかし、実際は想像力の限界により、未来の感情を正確に予測することはできません。
想像力の限界には次のようなものがあります。
①一部分で解釈する
②今の自分を未来に投影する
③現在の感情が影響する
①一部分で解釈する
私たちは、欠如しているものや「〇〇でないもの」について考えることができず、一部分で解釈してしまいます。
そのため、自分が考慮していない出来事を想像するのは非常に困難です。
過去の出来事をこと細かく記憶してないのや、現在の記憶を細かく見ていないのと全く同じように、我々は未来の出来事をこと細かに想像することができません。
また、脳によって記憶が改変されることもあり、脳がでっちあげた細部がある反面、脳が無視した細部が欠けていることもあります。
実際、私たちはあいまいさを利用し、事実を自分の都合のいいように解釈し、それによって希望を見出します。
厄介なことに、私たちは穴埋めや放置に気づかず、そのまま受け取ってしまいます。
後悔は過去に違った行動を取っていれば防げたかもしれない不運な結果について、自分自身を責めるときの感情の一つです。人には「行為より不行為を強く後悔する」という特徴があります。行動してれば得られたかもしれない未来をつい想像してしまいます。しかし、不確実さは幸せを保存して長引かせることができるため、確実に行動して幻滅するよりも幸せなのかもしれません。
②今の自分を未来に投影する
私たちは想像力の欠如により、今日と大きく違う明日を想像できず、今の自分を未来に投影してしまいます。
そのため、想像上の明日は、わずかにひねった今日にどうしても似てしまいます。
未来の出来事を想像するとき、心のイメージには、空間(関連のある人物、場所、言葉、行動)が大抵含まれます。
しかし、その人たちがその場所で話したり行動するのがいつかという、「時間」をはっきり示すものはまず含まれていません。
③現在の感情が影響する
私たちは、現在の感情をベースに未来の感情を予想してしまいます。
そのため、「もし〇〇だったらどんな気持ちだろう?」という想像はあてになりません。
未来を想像している瞬間の感情が、未来にたどり着いたときに抱く感情だと思い込んでしまいますが、実際は現在の考え方や感じ方などの影響を受けてしまいます。
私たちが思い出す感情は、自分がこう感じたに違いないと信じる感情で、様々なバイアス(認識の歪み)に影響されます。
具体的には、次のようなバイアスがあります。
【感情バイアス】
認知や選択が感情によって左右される
【ネガティビティバイアス】
人はネガティブな情報に影響を受けやすい
【代表性バイアス】
代表的な事例を基準にしてしまう
【ピーク・エンドの法則】
経験をピーク時と終了時で判断する
また、感情の慣れや時間の距離といった要素も未来の感情予測をさらに困難にします。
感情の慣れ
人間の感情は時間が経つにつれ、それに慣れてしまいます。
素晴らしい出来事は、最初に起こった瞬間が喜びのピークで、繰り返し起こるにつれて喜びがどんどん薄れてしまいます。
逆につらい出来事も私たちに影響を及ぼしますが、その影響力は考えているほど大きくないし、長くも続きません。
時間の距離と感情
時間上で自分に近い未来は細部まで明確に、遠い未来はのっぺりしておぼろげに見えてしまいます。
【遠い過去・未来】
抽象的にどうしてその出来事が起きたのか、起きるのかを考えがち。
【近い過去・未来】
具体的にどんなふうにその出来事が起きたのか、起きるのかを考えがち。
実際、私たちは近い未来におきる苦痛の方が、遠い未来に起きる苦痛よりもつらいと想像してしまいます。
未来の感情を予測する方法
未来の感情を予測する方法は、同じ状況にある人に話を聞くことです。
他人に聞いても意味がない、自分にしか分かるはずがないと思うかもしれませんが、実際はほとんどの人は同じような感じ方をします。
人間には、自分を特別な存在と思うという傾向があります。それには以下のような心理が影響しています。
・自分を一番よく知っている
・自分を特別だと考えることの楽しさ
・独自性の過大評価
・違いへの強い関心
未来の自分と未来の自分の状況をシミュレーションする能力は完璧からはほど遠いです。
一部分で解釈したり、今の自分を未来に投影したり、現在の感情が影響したりと未来の感情予測には様々な困難がつきものです。
そのため、自分を特別視せず、素直に同じ状況にある人に話を聞くとよいでしょう。
最後に
未来の感情予測について重要なことをまとめます。
・想像力の限界により、未来の感情を正確に予測することはできない。
・私たちは、欠如しているものや「〇〇でないもの」について考えることができず、一部分で解釈してしまう。
・私たちは想像力の欠如により、今日と大きく違う明日を想像できず、今の自分を未来に投影してしまう。
・私たちは、現在の感情をベースに未来の感情を予想してしまう。
・人間の感情は時間が経つにつれ、それに慣れてしまう。
・時間上で自分に近い未来は細部まで明確に、遠い未来はのっぺりしておぼろげに見えてしまう。
・未来の感情を予測する方法は、同じ状況にある人に話を聞くこと。
未来の感情を正確に予測することはできない。
想像力の限界により、私たちは未来の感情を正確に予測することはできません。
一部分で解釈したり、今の自分を未来に投影したり、現在の感情が影響したりと未来の感情予測には様々な困難がつきものです。
未来の感情を予測する唯一の方法は、同じ状況にある人に話を聞くことです。
以上です!それではまた!