こんにちは!Ninoです
今回は「先延ばし」について紹介します。
私たちは、やるべきことを実行したいと思っているのに先延ばしをしてしまいます。
その結果、仕事や健康など人生のあるゆる場面で代償を支払っています。
先延ばしは一種の癖で、簡単には克服できませんが、仕組みや対処方法を知ることで、改善することが可能です。
・先延ばしの仕組み
・先延ばしのタイプ
・先延ばしの対処方法
先延ばしについて
自分にとって好ましくない結果を招くと知りながら、自発的に物事を延期すること。
私たちがやりたいことや、やるべきことを実行できないのは、ほとんどの場合、先延ばしが原因です。
気持ちではやるべきことを実行したいと思っているのに、行動に移すことができません。
実際、先延ばし人間はやらなかったことを後悔します。それは、間違ったことをする以上に、やるべきことをやらないほうが大きな打撃をもたらすからです。
先延ばしがいくつも積み重なるとまずいことになりますが、先延ばしは一種の癖で簡単には克服できません。
しかし、先延ばしの仕組みや対処方法を知ることで、改善することは可能です。
先延ばしの仕組み
私たちが先延ばしするのは、現在を具体的に考え、将来を抽象的に考えるからです。
脳科学的に言うと、辺縁系が前頭前野の長期計画を覆し、目の前の物事を優先させる時に先延ばしが起こります。
【辺縁系】:早い、衝動的、強い
【前頭前野】:遅い、理性的、弱い
寝不足やストレス、誘惑などによって、前頭前野の機能が弱まると、忍耐力が弱くなり、先延ばしが起こりやすくなります。
今の時代、ゲーム、テレビ、スマホ、マーケティングなどによって辺縁系を刺激するものが増えてきて、先延ばしが起きやすい環境になっています。
先延ばしの構成要素
先延ばしを生み出す3つの基本的な構成要素は、「期待」「価値」「時間」です。
実際、先延ばしをする可能性は、以下のような式に分解できます。
「期待×価値」÷「衝動性×遅れ」
先延ばしのタイプ
先延ばしには3つのタイプがあります。
①どうせ失敗すると決めつけるタイプ
②課題が退屈でたまらないタイプ
③目の前の誘惑に勝てないタイプ
①どうせ失敗すると決めつけるタイプ
結果に対する期待が小さく、目標を達成不能と決めつけると、目標に向けて努力することをほとんどやめてしまうタイプです。
つまり、自信が乏しくて先延ばししてしまいます。
実際、自信や前向きな考え方の欠如と先延ばしの間には関連性があることが分かっています。
特に、学習性無力感を抱いている人は、物事を簡単に諦める傾向が強く、どうせ失敗するだろうと思っていると、実際に失敗する確率がいっそう高まってしまいます。
そのため、負のスパイラルにハマってしまいます。
長期にわたってストレスや回避困難な環境に置かれた人は、その状況から逃れようとする努力すら行わなくなるという現象である。
②課題が退屈でたまらないタイプ
課題に価値を感じられずに先延ばししてしまうタイプです。
慢性的な先延ばし癖の持ち主は概して、義務や責任を負うことを嫌がるという特徴があります。
やらなければならない仕事や課題は、気が滅入るので、できる限り先延ばしにしようとします。
③目の前の誘惑に勝てないタイプ
長期的なメリットよりも、目先の誘惑に負けやすい衝動的なタイプです。
これは、先延ばしで最も際立って見られるタイプで、我慢が苦手です。
先延ばしをしやすい人の特徴
先延ばしをする人に際立っている特徴は、衝動に負けやすいということです。
自制心を発揮したり、楽しいことを後に延ばしたりするのが難しく、将来のためにいま我慢することが苦手です。
またそれ以外にも次のような特徴があります。
・根気がない
・集中力がない
・欲求が強い
・警戒心と慎重さに欠ける
・将来のことを考えるのは苦手
・スケジュールのペース配分が苦手
このように、感情や行動をコントロールできない人は物事を先延ばししやすい傾向にあり、逆に完璧主義者は先延ばしの傾向が少ないことが分かっています。
また、未処理の課題を抱えているときに感じる不安にどう反応するかも、衝動性の強弱によって決まります。
【衝動性が弱い人】
・不安に背中を押されて早めに課題にとりかかる
・計画を立て、優先順位を決め、集中してタスクをこなす
【衝動性が強い人】
・締め切りの不安を感じると、途端に先送りにしてしまう
・計画性がなく、整理整頓が苦手で、集中力に乏しい
先延ばしで失うもの
私たちは、先延ばしが原因で、人生のあるゆる場面で代償を支払っています。
大きく分けて3つのカテゴリーに影響します。
①人生における成功に関わるカテゴリー
②自己改善に関わるカテゴリー
③親密な人間関係のカテゴリー
①人生における成功に関わるカテゴリー
最も先延ばしが目立つカテゴリーで、先延ばしによって、資産が増えなくなる危険性があります。
具体的には以下のようなものに影響します。
・お金
・教育
・キャリア
先延ばしは特にキャリアに悪影響を及ぼし、成功を遠ざけます。
実際、「先延ばし癖の持ち主の63%なキャリアにおける成功の程度が平均以下だった。」という調査結果があります。
②自己改善に関わる領域
先延ばしによって、健康上のリスクを背負うことになります。
目先の快楽に走るのと引き換えに、将来の痛みを背負い込む傾向があり、心身の両面で健康がそこなわれます。
具体的には以下のようなものに影響します。
・健康
・精神生活
・レジャー
・自己
・コミュニティ
・ロマンス
③親密な人間関係のカテゴリー
先延ばしによって、親密な人間関係を疎かにすると、幸福感に悪影響が出る可能性があります。
なぜなら、他が恵まれていても、一緒に楽しむ人がいないと価値が薄らぐからです。
具体的には以下のようなものに影響します。
・友達
・家族
・子育て
先延ばしに対する行動プラン
先延ばしを克服することで、後悔することが減り、幸福感が増します。
また、人生でより多くのことを成し遂げれるようにもなります。
先延ばし対策のポイントは「価値」「期待」「衝動性」です。
具体的な方法には以下のようなものがあります。
・エッセンシャル思考を持つ
・挫折しない計画を立てる
・仲間と協力する
・適度な楽観主義を持つ
・ゲーム感覚で楽しむ
・意志力をコントロールする
エッセンシャル思考を持つ
先延ばしをしないためには、価値を見いだすことが最も重要です。
人間は自分が価値を抱いていないものに対しては、努力の限界があります。
自分にとっての本質的目標を見つけ、それに集中することで、最小の時間で最大の成果を出せるようになります。
挫折しない計画を立てる
挫折しない計画を立てることで、モチベーションを維持でき、先延ばしに対抗することができます。
ポイントは「スモールステップ」と「過信しない」ことです。
スモールステップ
大きな目標に向かう小さな目標をいくつも設定し、それを達成することで、自己コントロール力を高めることができます。
小さなステップをいくつも積み上げることで習慣化でき、行動への抵抗を減らすことができます。
また、ゴールに向かって進んだら、インセンティブなどを与えるとより効果があります。
過信しない
失敗や挫折を計算に入れ、完璧を求めるのではなく、余裕を持たせておくことが大事です。
自分には先延ばし癖があるんだと自覚する必要があります。
仲間と協力する
仲間と協力することで、先延ばしに対抗することができます。
周囲のプレッシャーを活用したり、仲間にサポートしてもらったり、競争したりすることで、行動へのモチベーションを高めることができます。
また、仲間以外でも、他人の成功物語に触れたりすることにも効果があります。
適度な楽観主義を持つ
先延ばしをしないためには、成功への期待が必要です。
どうせ失敗すると思っている人は本腰を入れて努力しようとしないからです。
また、楽観主義が過剰になりすぎると、計画を甘く見積もったりしてしまいます。
悲観主義と楽観主義の適度なバランスをとることが重要で、楽観的に未来を想像し、悲観的(現実的)に計画を立てるとよいでしょう。
ゲーム感覚で楽しむ
ゲーム感覚で課題を達成する方法もあります。
難易度やレベルを調整したり、競争を取り入れる、ボス(課題)の攻略法を考えるなどして、楽しみながら挑戦することができます。
意志力をコントロールする
疲労=意志力の消耗は先延ばしを生みます。
そのため、ストレスを減らす、睡眠をしっかりとるなどして、意志力をコントロールする必要があります。
特に誘惑と争う際に意志力が消耗するので、誘惑を遠ざけたり、習慣化したりすることで、意志力をコントロールすることができます。
最後に
先延ばしについて重要なことをまとめます。
・先延ばしとは、自分にとって好ましくない結果を招くと知りながら、自発的に物事を延期すること。
・私たちは、やるべきことを実行したいと思っているのに先延ばしをしてしまう。
・先延ばしは一種の癖で簡単には克服できない。
・私たちが先延ばしするのは、現在を具体的に考え、将来を抽象的に考えるから。
・先延ばしにもいくつかのタイプがある。
・先延ばしをする人に際立っている特徴は、衝動に負けやすいということ。
・私たちは、先延ばしが原因で、人生のあるゆる場面で代償を支払っている。
先延ばしが原因で人生のあるゆる場面で代償を支払っている。
私たちは、気持ちではやるべきことを実行したいと思っているのに、行動に移すことができません。
それが原因で、人生に様々な悪影響を及ぼします。先延ばしは一種の癖なので、簡単に克服することもできません。
そのため、先延ばしについての知識を知り、具体的な先延ばし対策プランの練ることが必要になってきます。
以上です!それではまた!