こんにちは!Ninoです!
今回は「ストーリー」の力について紹介します。
ストーリーを語ることで人を動かしたり、共感が得られやすくなったりします。
実際、人を動かせるかどうかは、何を言うかではなく、どのように語るか、そしてどういう人間かにかかっています。
つまり、ストーリーを戦略的コントロールすることで、人生を有利に進めていくことができます。
・ストーリーの特徴
・ストーリーの種類
・ストーリーの語りかた
ストーリーについて
ストーリーは事実の羅列ではなく、事実に「いつ」「誰が」「どこで」という文脈が加わったもののことです。
ストーリーの最大の特徴は、相手の五感に訴えかけることで、聞き手の感情を強く揺さぶれることです。
その結果、人を動かしたり、警戒心を解いたり、共感が得られたりします。
特にストーリーが具体的であるほど、ストーリーに現実味が感じられ、その効果は大きくなります。
実際、相手を動かすのは客観的なデータや情報ではなく「信用」です。この信用をつくりだすには「ストーリーを語る」ことが欠かせません。
ストーリーの特徴
ストーリーの特徴には以下のようなものがあります。
・事実を装飾する
・理解を促進する
・興味をかき立てる
・受け手を引き込む
・敬意を集める
事実を装飾する
ストーリーは事実を装飾することで、相手の抵抗を和らげ、事実を受け入れてもらいやすくします。
誰もが自分のストーリーを持っているので、客観的事実だけでは説得力に欠けます。また、人々が信用するのは、自分にとって現実感のあるストーリーだけです。
そのため、まずストーリーを語り、その上で事実を語れば、人を動かせる確率が高まります。
少しずつ相手を動かすという意識を持ちましょう。
理解を促進する
ストーリーは物事をシンプルにし、相手に理解させやすくします。
また、相手に重要なテーマだと認識させ、思考や行動をうながします。
多くの人は常に大量の情報にさらされているため、ストーリーによって思考を整理し、理解させることが大切です。
ストーリーは相手にイメージさせることで、相手がストーリーの細部を埋め、自分のものにします。
興味をかき立てる
魅力的なストーリーは、興味をかき立てたり、記憶に定着させたりします。
特にデジタル時代においては、人は情報量の多さに警戒心を抱き、壁を作っています。
そのため、ストーリーの価値がより大きくなってきています。
受け手を引き込む
ストーリーはただ事実を並べるだけでなく、情緒的・感覚的シーンが加わります。
そのため、聞き手はストーリーに感情移入し、自分の経験を思い出しながらメッセージに耳を傾けます。
移入が深いほど、ストーリーにまつわる連想・信念・愛着・態度・行動・意図にプラスの影響を与えます。
敬意を集める
知性や情熱にあふれたストーリーは人を惹きつけ、敬意を集めます。
特に自分の体験に基づいたストーリーには説得力があり、聞き手を魅了します。
ストーリーの語りかた
ストーリーを語る際に重要なのは、聞き手の好奇心をかき立てること、聞き手の関心をつかみ、それを離さないようにすることです。
一貫性があり、真実味があるストーリーでなければ聞き手の心は動かせません。
人の心を動かすストーリーの特徴としては以下のようなものがあります。
・強い興味を引く
・証拠が具体的に示される
・豊かなイメージを想像させる
・聞き手との間に感情的なつながりを生む
・聞き手にとって現実的な意味がある
これらの強いストーリーは基本的に自然に生まれるものではありません。知識や経験などといった努力の結果生まれるものです。
ストーリーを語るときに気をつけたいのは、言葉以外にも、外見、ジェスチャー、表情、姿勢、声のトーン、体の動き、服装、BGM、時計、周りの人、サプライズ、ユーモア、沈黙、タイミングなど様々な側面が重要だということです。いくらストーリーの内容が良くても、雰囲気が最悪だったらそれが台無しになってしまいます。
人を動かすストーリー
人を動かすストーリーは目的によっていくつか分類することができます。
アネット・シモンズの著書『プロフェッショナルは「ストーリー」で伝える』では、人を動かすストーリーを6つに分類しています。
①「私は何者か」というストーリー
②「私はなぜこの場にいるのか」というストーリー
③ビジョンを伝えるストーリー
④スキルを教えるストーリー
⑤価値観を具体化するストーリー
⑥「あなたの言いたいことは分かっている」というストーリー
相手を信用させて動かすためには、最初に①と②を語り信頼を築く必要があります。
まずは相手の警戒心を解くことが最優先になります。
①「私は何者か」というストーリー
私的なストーリーには「どういう人間か」を相手に理解させる力があります。
人は客観的な事実ではなく、主観的な証拠に基づいて言葉を信じるかどうかを決めています。
そのため、過去の体験などの私的なストーリーで自己開示をすることで、信用を生みだす必要があります。
②「私はなぜこの場にいるのか」というストーリー
この場にいる目的を語ることで、相手の警戒心を解くことができます。
これは人は自分だけでなく、語り手のメリットも知りたがるという特徴があるからです。
そのため、利己的な欲求でもいいので、早い段階で意図を伝える必要があります。
③ビジョンを伝えるストーリー
ビジョンを伝える際には、自信をもって「本物らしく」語ることが重要になります。
また、聞き手の心にビジョンを刻みこむためには、相手の視点でメッセージを伝えることも大事です。
④スキルを教えるストーリー
相手にスキルを教える際には、ストーリーを用いて、新しいスキルが自分にとって意味のあるものだと感じさせる必要があります。
つまり、スキルをストーリーの一部に位置づけるということです。
⑤価値観を具体化するストーリー
ストーリーを語れば、相手の頭の中に価値観を植えつけ、価値観について考えさせ続けることが可能になります。
抽象的な価値観は、私たちが行動する際にはイメージしづらいため、具体的なストーリーで伝える必要があります。
⑥「あなたの言いたいことは分かっている」というストーリー
ストーリーを語るとき、相手の気持ちを理解しているという印象を与えられれば、好感を抱いてもらいやすくなります。
そのためには、相手に敬意を示し、対立する意思がないことを伝える必要があります。
具体的には、相手の話を聞いたり、ストーリーを語らせることで信頼してもらう方法などが考えられます。
ストーリーには「主人公」「問題」「導き手」「計画」「行動」「失敗」「成功」の7つの基本要素が欠かせません。主人公が目的の達成をする過程で何らかの問題が発生します。問題に悩んでいるときに導き手が現れ、計画のヒントを与え、行動をうながします。その行動によって失敗を避け、成功をつかみます。この7つの基本要素は様々なストーリーに当てはめて考えることができます。
最後に
ストーリーについて重要なことをまとめます。
・ストーリーの最大の特徴は、相手の五感に訴えかけることで、聞き手の感情を強く揺さぶれること。
・ストーリーによって人を動かしたり、警戒心を解いたり、共感が得られたりする。
・相手を動かすのは客観的なデータや情報ではなく「信用」。
・ストーリーを語ることで信用が得られる。
・ストーリーは事実を装飾する。
・強いストーリーは知識や経験から生まれる。
ストーリーが人を動かす。
ストーリーによって人を動かしたり、共感が得られたりします。
相手を動かすのは客観的なデータや情報ではなく「信用」です。
この信用を生みだすうえでストーリーを語ることが非常に有効です。
以上です!それではまた!