こんにちは!Ninoです!
今回は「学習方法」について紹介していきたいと思います。
学習方法を知ることで多くのメリットを得ることができます。
なぜなら、学習方法はあらゆる分野に応用可能で、一度覚えれば何でも学ぶことができるようになります。
これは、勉強や仕事、スポーツなどあらゆる分野のスキルの上達に活かすことができます。
一般に、学習時間とスキルのレベルは比例しないとも言われています。
1万時間の法則というものがありますが、あれはあくまで目安であって、効果的な学習方法で行った場合はさらに早く上達することも可能です。
どんな分野でも1万時間も練習に取り組めば、一流になれるという法則。
・学習の目的
・学習の性質
・学習の質を高める6つの要素
学習の目的
学習の目的は、「学び知識を得るもの」といった表面的な学習ではなく、本質的な学習を行うことにあります。
ここでは、本質的な学習を以下のように定義します。
ある知識分野を極めること。
キーワードは「極める」です。
目的や計画を立てて、ある分野を極めることが「本質的な学習」になります。
要は「スペシャリストを目指す」ということです。
そのためには、ある分野の考え方を学び、能力を伸ばし、応用したりする必要があります。
学習の性質
ここでは学習の性質について見ていきます。
学習の性質について知ることで、学習において大切なことや、学習に対する間違った思い込みに気づくことができます。
・学習はアクティブに行うもの
・学習は難しい
・マインドセットが大事
・知能はあまり関係ない
・感情面のサポートが必要
学習はアクティブに行うもの
学習にはアクティブな性質があり、積極的に関与するほど、深い学びがあります。
要約やイメージトレーニング、人に教えたりなど、頭をフル回転させることで記憶に定着しやすくなり、スキルの上達が早くなります。
逆に受け身の学習だと深い学びは得られません。
テキストの再読やマーカーを引く、聞くだけの授業などには、あまり学習効果はありません。
学習は難しい
学習は難しくて当たり前です。
そのため、スキルを伸ばすには苦労や失敗を経験し、自分を追い込むことも必要になってきます。
多くの人は楽にスキルを伸ばそうとしますが、努力せずにできる学習はありません。
日々の努力によってスキルと自信がつき、次のレベルに到達できるものです。
マインドセットが大事
学習を行うには理性と感情をコントロールする必要があります。
特に感情は学習のモチベーションやパフォーマンスに影響するので意識しなければなりません。
自分にはスキルを伸ばすことができると信じ、成果ではなく成長にこだわることが大事です。
また、苦労や失敗、挫折は学習にはつきものと信じて努力する必要もあります。
知能はあまり関係ない
学習に知能はあまり関係ありません。
それは学習そのものが知能を生みだすからです。
正しい学習方法で学び、努力を怠らなければ、誰でも知能を伸ばすことができます。
感情面のサポートが必要
学習には感情面のサポートが必要です。
学習は難しいもので、失敗や挫折が重なるとモチベーションが下がってしまいます。
そのため、グループやサポートを活用しましょう。
グループを生かす
グループに身を置き、仲間からの同調圧力を利用するという手があります。。
モチベーションが高い人の中に身を置くことで、「周りが頑張っているから自分もやらねば」と思います。
モチベーションが高い人が多い場所に行ったり、モチベーションが高い友人を作り、お互いに切磋琢磨するとよいでしょう。
サポートをつける
学習をしていると、どうしても1人で解決できない問題が出てきます。
特に学習の初期では、知識に乏しく自分の力ではうまく学べないことがあります。
「何が重要でどこから手を付けていいか分からない」という状態に陥いりやすくなります。
そのような時は、周りの詳しい人にサポートしてもらったり、スクールなどに通うとよいでしょう。
学習の質を高める6つの要素
学習の質を高めるには、6つの要素が必要です。
①価値を見いだす
②目標を決める
③能力を伸ばす
④発展させる
⑤関係づける
⑥再考する
この6つの要素は、アーリック・ボーザーの著書『Lean Better-頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ』で紹介されています。
①価値を見いだす
学びたいと思わなければ、学ぶことはできない。専門知識を習得するには、そのスキルや知識に価値があると見なさなければならない。さらに、意味づけを行わなければならない。学習とはすなわち対象の意味を知ることである。
価値はモチベーションと理解の大前提で、学習のためのエネルギーです。
そのため、価値を自分で積極的に見いださなければなりません。
もしどう考えても価値が見いだせないという場合は、学習する分野を変えるのも1つの手段です。
以下では価値を見いだすためのヒントを紹介します。
「自分ごと化」する
スキルを伸ばす対象に、自分の知識や経験、興味など関連性を見つけだすことで「自分ごと化」することができます。
それによって価値を見出しやすくなります。
これから経験するものや、自分の他のスキルと関連性があったり、応用することができるなら価値を感じやすくなります。
貢献意識をもつ
自分ごと化できなかった場合でも、「その学習によって、他人や社会のためになる」と思えることで価値を見いだすことができます。
今学んでいるスキルがどのように貢献できるかを考えてみましょう。
②目標を決める
知識習得する初期の段階においては集中が必要だ。何を学びたいかを厳密に見極めて、目的と目標を設定しなければならない。
学習を行う際には目標を決める必要があります。
目標があることで、効率的な学習ができたり、モチベーションを維持できるからです。
しかし、学習を行う際に、自分が何のスキルを伸ばしたいのかを自覚しないで学習を行う人もいます。
このように何も考えずに手探りで学習を行うことは、効率が悪いだけでなく挫折の原因にもなってしまいます。
もし、自分が何から学べばいいか分からないなら、アドバイスをもらうのも1つの手です。
目標を決める際には、以下のことを意識しましょう。
学習を分割して集中する
人間が一度に処理できる情報はとても少ないです。
そのため、学習する際に知識やスキルを処理できる大きさに分割し、1つ1つの学習に集中しましょう。
以下が例です。
・テキストの1セクションを終わらせる
・1時間で本を100ページまで読む
・ランニングを20分間は絶対に止まらない
このように、分割し1つ1つの学習に集中するほうが学習効率が高く、スキルの上達が早くなります。
コンフォードゾーンを広げる
学びがあるのは、小さな挑戦をし、努力した時です。
つまり、コンフォードゾーンを広げた時です。
居心地がよく、不安を感じない範囲。
学習のコンフォードゾーンは常に変化し、少しずつ難しくなり、レベルが上がらなければなりません。
明確な目標をもち、いつもより少し難しいことに挑戦することで、学習の上達スピードが上がります。
以下が例です。
・いつもより1㎞長く走る
・普段より30分多く勉強する
③能力を伸ばす
練習にも、他人と差がつく力をつけられるようなものがある。学習のこの段階では、スキルを磨き、パフォーマンスを向上させるためにそのことに特化した手段を講じる必要がある。
能力を伸ばすためには、時間をとって練習する必要があります。
その際に、多くの人は効果がない学習を行っています。
実際、練習時間の長さは学習量とあまり関係ないことがわかっています。
学習にはメソッドがあり、能力向上に特化した取り組みを行う必要があります。
スキルを伸ばすには、今の自分のレベルを知り、何を向上させるかを明確にする必要があります。
目的がなければ、時間を無駄にしているだけです。
以下では、具体的な方法を見ていきます。
検索学習
自分の知識を記憶から取り出すことで学習の習得度が高まります。
なぜなら、記憶から情報を取り出す行為によって、私たちはその情報に価値を見いだすからです。
実際、繰り返し情報を読むよりも思い出す努力をした方が習得度が高いことが分かっています。
また、「間違い」も意味や理解を形成します。それは私たちは失敗すると意味を探し始めるという特徴があるからです。
そのため、小テストやクイズは非常に効果的な学習方法です。
記憶から情報を取り出す作業と、間違いを同時に行うことができるからです。
フィードバック
スキルを伸ばすには、自分がやっていることが正しいか、正しくないかを確認しなければなりません。
そのためにフィードバックが必要になってきます。外部からのフィードバックは客観性が高く、学習には効果的です。
モニタリング
モニタリングを行うことで自分のパフォーマンスへの意識が高まります。
意識の焦点を絞ることで、集中力や緊張感が増し、スキルの習得度が高まります。
反復
スキルを身につけるには反復が必要です。
対象が何であろうと最低3回は反復を行う必要があります。
「自分がこれ以上やっても上達しない」と実感したところから、さらに同じ内容の学習を続けることで、記憶やスキルが定着しやすくなります。
④発展させる
この段階では、基本から踏み出して、知識を応用したい。スキルと知識に肉付けして、より意味のある形の理解を形成したい。
学習の理解を深めるためには、知識やスキルを応用して、学習範囲を広げていかなければなりません。
その際に、不確実性や多様性を受け入れることで、新たな視点を増やすことも必要になってきます。
スキルを発展させるには以下のような方法を行いましょう。
要約
学習した内容を自分の言葉で言い換えてみる必要があります。
なぜなら、要約によって概念への理解が深まるからです。
要約の際には、以下のような問いかけをしてみるとよいでしょう。
・「何が重要なのか?」
・「これを言い換えれるか?」
・「つまりどういうことなのか?」
メタ認知
自分を客観的に認知すること。第三者の視点で自分を見ること。
メタ認知によって、自分が何を理解してて、何が分からないかを知ることができます。
これによって自分が次に何を学習すればいいかが明確になります。その結果、知識やスキルの習得が早くなります。
メタ認知を行う際は、自分に対して「Why」と「How」の質問を問いかけるとよいでしょう。
以下が例です。
・「なぜこれを学習するのか?」
・「この学習方法でいいのか?」
・「自分には何が分からないのか?」
シミュレーション
シミュレーションは知識を応用する手段です。
学習は具体的であるほど理解しやすくなります。
そのため、五感を活用して学習すると知識やスキルが身につきやすくなります。
人に教える
あるテーマについて人に教えることで、より深い理解を得ることができます。
なぜなら、相手に伝わるように自分なりの解釈を加えることで、そのテーマに対して価値を見いだすからです。
また、テーマの何が重要かを明確にし、自分の言葉に解釈することで、メタ認知が行われ、学習が深まります。
これは実際に人に教えなくても、「教えるつもりで学習する」ことでも効果が発揮されることが分かっています。
議論
議論でテーマについて考えることで、客観性や分野内の物事のつながり生まれ、理解が深まります。
⑤関係づける
すべてがどう噛み合うかがわかるフェーズである。私たちは結局、個別の事実や手順だけを知りたいのではなく、その事実や手順が他の事実や手順とどう関わり合うかを知りたいのだ。
知識やスキルを得れば得るほど、それらにつながりを作る必要がでてきます。
それを意図的に行うことで、その分野の全体像が分かり、記憶の定着や、記憶の取り出しを行いやすくします。
チャンク化
意味のある「かたまり」にまとめること。
他の分野との共通点を見つけ、意味のあるかたまりで分類しましょう。
これによって全体像がつかみやすくなり、記憶も定着しやすくなります。
その際に、マインドマップなどのツールを使ってみてもよいでしょう。
以下が例です。
⑥再考する
学習には間違いや過信がつきものだから、自分の知識を見直し、自分の理解を振り返って、自分の学習したことから学ぶ必要がある。
人は学んだスキルや知識について考える必要があります。
スキルや知識を振りかえることで、自分の現状を知り、応用したり、新たな学習を始める必要があります。
内省
学習には、自分が学んだことについて考える内省の時間が必要です。
自分の学びについて内省を行うことで、理解を深めたり、頭の中を整理することができます。その結果、記憶が定着しやすくなります。
実際、内省のほうが、練習を重ねるよりも学習効果があると言われています。
分散学習
人はすぐに忘れてしまうという性質があります。そのため、復習を行う必要があります。
その際に学習を分散することで、記憶が定着しやすくなります。
復習のタイミングの目安としては、最初の復習は2日後、2回目は2週間後、3回目は2ヶ月後とも言われています。
過信しない
過信によって、自分の知識やスキルを過大評価することで、成長に影響がでてしまいます。
振り返りを行う際には、謙虚に考える必要があります。
最後に
学習方法について重要なことをまとめます。
・学習方法を覚えれば、他の分野にも応用できる
・学習時間とスキルのレベルは比例しない
・学習の目的は、ある知識分野を極めること。
・スペシャリストを目指す
・学習はアクティブに行うもの
・受け身の学習だと深い学びは得られない
・学習は難しくて当たり前
・学習の質を高めるには6つの要素がある
・価値は学習のためのエネルギー
・学習には、目標と計画が必要
・能力を伸ばすには、学習メソッドを活用する
・学習を発展させるには、応用が必要
・知識やスキルを関係づけることで、理解が深まる
・スキルや知識について再考する時間が必要
アクティブな学習で、効果的に知識やスキルを伸ばすことができる。
学習方法を覚えることで、スキルや知識の上達スピードが上がるだけでなく、他分野にも応用できるようになります。
その結果、パフォーマンスが向上し、時間をより有効に使えるようになります。
以上です!それではまた!