【モビリティ革命】「MaaS」が変える移動の未来。【クルマはいらない?】

モビリティ革命 イメージ テクノロジー

こんにちは!Ninoです!

今回は「モビリティ革命」について紹介していきます。

モビリティとは「移動」「乗り物」「交通」などを意味します。

ここ最近、モビリティに関係する概念で「MaaS」というものが注目されています。

後ほど詳しく説明しますが、移動を効率化して快適にするという意味合いがあります。

今後、多くの交通サービスが統合されることで、私たちの生活はより便利になっていくと考えられています。

目的地までのルート検索から決済までが、1つのアプリで全て可能になるかもしれません。

Nino
そういうサービスを待ち望んでいた!

 

✓記事の内容

・MaaSについて

・MaaSが変えるモビリティの未来

MaaSについて

Maas イメージ

MaaS(Mobility as a service)とは?

あらゆる交通手段を統合し、その最適化を図り、マイカーと同等か、それ以上に快適な移動手段を提供するという概念。

つまり、多様化する交通サービスとユーザーを最適にマッチングするというのがMaaSの考え方です。

具体的には、鉄道、バス、タクシー、レンタカー、カーシェアリング、自転車シェアリングといった複数の交通サービスを組み合わせ、それらがスマホアプリでルート検索から予約、決済まで完了できるような移動サービスを提供するということです。

これらを最適に組み合わせ、アプリなどで提供するのは「MaaSオペレーター」という事業者です。

今後、シェアリングサービスや自動運転などの個別のモビリティサービスの発展や進化、MaaSオペレーターの出現などによってMaaSが実現されていきます。

 

MaaSのレベル

MaaSはモビリティーサービスの統合や機能面から5段階レベル分けすることができます。

MaaSの概念と照らし合わせてみると、レベル2以上がMaaSが実現されている状態です。

 

レベル0:統合なし

それぞれの事業者が単独でモビリティサービスを行っているレベル。

そのため、サービスの統合は行われていません。

 

レベル1:情報の統合

異なる交通手段の情報を統合したサービスが提供されるレベル。

マルチモーダル(複数の交通サービスを統合)なルート検索サービスが当てはまり、移動計画、運賃情報などを確認することができます。

具体的には「グーグルマップ」「NAVITIME」「Yahoo!乗換案内」などのサービスです。

日本の現状は、MaaSレベル1とされています。

 

レベル2:予約支払いの統合

マルチモーダルなルート検索に加えて、予約や決済もできる統合型のプラットフォームによるサービスが提供されるレベル。

チケットレス、キャッシュレスによる移動が実現されます。

 

レベル3:提供するサービスの統合

予約の決済ができるだけではなく、専用の料金体系を持つなど、パッケージ化されたモビリティーサービスが実現されるレベル。

海外では、月額制のサブスクリプションモデルで、都市内の乗り放題サービスが提供されています。

 

レベル4:社会全体目標の統合

サービスと都市計画や地域政策が統合されたレベル。

スマートシティの実現、地域問題の解決、生活の質の向上などが目的とされています。

レベル4に該当するサービスは、今現在世界には存在しないとされています。


Nino
日本ってまだレベル1なのか....

 

クルマの進化

MaaSの発展には、クルマの進化が欠かせません。

特に「自動運転」や「コネクテッドカー」といった技術が重要なカギを握りそうです。

また、最近では次世代の自動車産業のコンセプトとして「CASE」が注目されていす。

これは、「C:Connected」「A:Autonomous」「S:Shared&Services」「E:Electric」の頭文字をとったコンセプトです。

以下で具体的に見ていきます。

 

Connected:接続

IoT技術によって、クルマとインターネットがつながることで、スマートスピーカーなどの様々なアプリとつながることができます。

インターネット常時接続できるクルマを「コネクテッドカー」といいます。

 

Autonomous:自動化

人がこれまで運転する際に行ってきた、認知、判断、操作をクルマが行うこと、つまり自動運転のことです。

 

Shared&Services:共有、サービス化

個人が様々なモビリティを持たなくても、必要な時に必要な分だけ利用できるモビリティーサービスのことです。

MaaSやカーシェアリングといったサービスの群が当てはまります。

 

Electric:電動化

クルマを電動化することです。エネルギーや環境を意識した製品やサービスを提供します。

 

MaaSが変えるモビリティの未来

モビリティ革命 イメージMaasによって交通手段の最適化が進展することで、私たちの生活も変わります。

移動が便利になるだけでなく、都市問題の解決や地域問題の解決など、社会的に大きなインパクトを与えます。

ここでは、4つの側面からMaaSのメリットを見ていきます。

・個人の生活

・都市デザイン

・地域社会

・観光振興

 

個人の生活

MaaSによる個人の生活のメリットには次のようなものがあります。

移動が便利になる

→複数の交通サービスがスマホアプリでルート検索から予約、決済まで完了できるようになる。

購入費や維持費の節約

→モビリティを所有せず、MaaSサービスを活用することで、様々な費用を節約できる。

時間を有効活用できる

→MaaSサービスを利用することで、運転時間分を有効活用できる。

免許がなくても困らない

→MaaSサービスがあれば、免許がなくても移動に困ることがなくなる。

このように、MaaSによって個人の生活にもメリットがもたらされます。

Nino
モビリティを所有しない時代が来るかも!

 

都市デザイン

MaaSは都市デザインにも影響を与えます。

特にスマートシティを実現するためには、MaaSサービスは必須になります。

スマートシティとは?

スマートシティとは、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)の先端技術を用いて、基礎インフラと生活インフラ・サービスを効率的に管理・運営し、環境に配慮しながら、人々の生活の質を高め、継続的な経済発展を目的とした新しい都市のこと。

MaaSによって、人の移動に関するデータ(移動の目的地、経路、時間、クルマの速度など)を収集できるようになり、交通計画や都市計画、企業の広告配信などに活用することができます。

例えば、渋滞や事故が起こりやすい場所を分析し、道路整備に活用したり、人の流れを分析し、施設開発や広告配信などにも活用できます。

このように、MaaSによって移動の安全性、道路渋滞の緩和、人間中心の空間デザイン、街の活性化などがもたらされ、スマートシティの実現につながります。

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地域社会

MaaSは地域社会の問題解決にも貢献します。

地域社会では、マイカー依存が起こっています。そのため、公共交通が乏しく、クルマがないと生活できないということがあります。

そのような地域では、MaaSサービスによって、シェアリングや配車サービスが普及することで、足の確保につながります。

それによって「買い物難民」のような問題も緩和すると考えられます。

また、移動の利便性が上がることで、外出する人が増え、地域の活性化につながる可能性もあります。

 

観光振興

MaaSは観光振興にも大きな影響をもたらします。

交通手段の選択肢を増やし、路線検索から決済までをスマートフォンでできるようにすることで、外国人の観光がスムーズになります。

また、大都市では自転車シェア、地方ではシェアリングや配車サービスなどといった選択肢を増やすことで、より柔軟な観光が可能になります。

このように、MaaSによって観光という日本の強みを最大限に生かせるようになります。

 

最後に

モビリティ革命 イメージMaaSについて重要なことをまとめます。

・「MaaS」とは、あらゆる交通手段を統合し、その最適化を図り、マイカーと同等か、それ以上に快適な移動手段を提供するという概念。

・MaaSでは、多様化する交通サービスとユーザーが最適にマッチングされる。

・MaaSはシェアリングサービスや自動運転などの個別のモビリティサービスの発展や進化、MaaSオペレーターの出現などによって実現される。

・MaaSはモビリティーサービスの統合や機能面から5段階レベル分けでき、日本は現在レベル2。

・次世代の自動車産業のコンセプトとして「CASE」が注目されている。

・MaaSは「個人の生活」「都市デザイン」「地域社会」「観光振興」などに大きなインパクトを与える。

MaaSがモビリティ革命を起こす。

Maasによって、私たちの生活は確実に便利になります。

移動の利便性が高まるだけでなく、都市問題や地域問題の解決にもつながります。

今後、MaaSが実現していくことで、マイカーが必要ない未来が訪れるかもしれません。

 

以上です!それではまた!